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グレーな業界

ランチ感覚で気軽にご相談にのるオンラインサービスをしています。コロナ禍、対面の相談がしづらい状況のおかげで何件かご相談を受けました。先日、とある高気密高断熱のローコスト住宅のハウスビルダーと新築住宅を打合せ中の20代の男性から、「自分が結婚式の段取りを結婚式場にした時には、見積やサービスなど、明確に示してくれた。建設会社は打合せになかなか応じてくれないし、変更があってもそれがどう反映されてるのかわからなくて不安だ。建設業界はグレーだ。」と建設業界そのものへの不信感をお持ちのご様子。それほどに不安なら、マンションや建売住宅など、完成品を購入したらいかがですかと言いそうになりましたが、ちょっと誤解してるようなので、設計事務所と工務店の仕事の違いについて説明しました。ローコスト住宅がどこでコストを抑えてスペックの高い住宅をつくるか。それは、社内の人件費を削減して、共通した部材や工法を使うことで、効率良く建てているからではないでしょうか。そのビルダーさんを選ぶ前の段階で、気づいて欲しいのですが、なかなか若い方だとそうもいかないようです。要望をまとめたり、工法の説明、工事の進め方や細かい変更要望にお応えするには、それなりの時間と労力が必要です。第三者となる設計者が必要となる理由はそこだという事が、わかって頂けると嬉しいのですが。「いやいやそれは、定食屋さんに行って、ここで結婚式を挙げたいからメニューを考えてくれと注文してるようなものです。」と言えば雰囲気だけでも伝わったのでしょうか。